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【広告業界で働いて】残業が多くなる理由。華やかさの裏側

投稿日:2021-03-07 更新日:

広告業界で働いて見えた世界。

残業が多くなる理由を「単なる仕事量が多く忙しいから」
という理由だけでは片付けられません。

多数の要因が混在していてますが、
まずは構図を理解しておいた方が理解しやすいと思います。

ここからのお話は、クリエイティブサイドからみたお話になります。
※メディアレップ・メディア側からではありません

残業が多くなる本質【広告業界あるある一例】

まずは、広告業界の構図について

プロジェクトや案件によって、関係者は様々です。
上記は、ほんの一例にはなります。

パターン①、②で記載した例では、
まず、消費者に提供するサービスを持っている事業会社からの依頼されるとき、
大手企業からの依頼だと大体、大手広告代理店を挟みます。

案件の企画、全体像などを決めた上で、
その企画を元に広告代理店から大手制作会社もしくは、
イベントがある場合は、イベント総合会社へ依頼されます。

依頼された大手制作会社やイベント総合会社は、
自分の会社ができるキャパシティもあるので、
キャパオーバー、もしくは、自分の会社よりも専門性が必要な仕事を別の会社に依頼。

このような形で、川の流れのように下流へどんどん仕事依頼が流れてきます。
「何社関わってんの?!」みたいなことも頻繁にありましたね。

残業の多い理由①関係者が多い

大きな案件になるほど、もちろん関係者は増えます。

クライアント側にも複数人や関係部署がいて、
広告代理店側にも、営業・クリエイティブチーム・プランナーなどなど
制作会社にも、プロデューサー・ディレクター・デザイナー・エンジニア・などなど

パターン2のようにクライアントと広告代理店側で決まった内容や修正は、
どんどん下流へと流れてくるわけですが、
場合によっては伝言ゲームみたいになります。

その内容も着手する制作陣に落とし込まれるまで、時間を要します。
なぜなら、何人も介在しているからです。

残業の多い理由②修正内容や更新内容の意図が伝わっていない

クライアントからのデザイン修正や更新内容は何かしらの意図があります。

なぜそういう結論に至ったかを伝えないまま、
伝言ゲームが始まると、デザイナー側も意図違いのデザインを提出してしまいます。

そうなると、修正の工数や納期に間に合わないなど様々なリスクが出てきますよね。

それを防ぐために、ディレクターやプロデューサーが前に立って、
依頼主に対して意図も聞いたりするのですが、依頼主も意図は知らない状態も多々あります。。。

これは、先程お伝えした「伝言ゲーム化」しちゃってるからです。

すると、クライアントもしくは広告代理店側への確認作業が入ります。
本来、すぐに着手できるはずが、確認工数が増えたことによって、
着手するスケジュールが後ろ倒しなんてこともあるのも理由です。

残業の多い理由③クライアントからの依頼はスケジュールに余裕はない

クライアント企業側でやりたい企画がどれくらいの期間で
出来上がるものなのかのスケジュール感が読めない人も多いなという印象です。
理由は単純に、制作サイドを経験してないからだと思ってます。

企業側もキャンペーンを実現するために、
社内稟議も上げる必要があったり、企画内容をFIXさせたりと大変なのは制作サイドも理解しているつもりです。

ただ、案件によっては、発表日orローンチ日は変更できないもので、
制作スケジュールはかなり短いなどは頻繁にあります。

現実的に難しいスケジュールの中でも、どうにか作り上げるように制作サイドも頑張るのです。
そうなると、人員アサインやスケジュール立て、
実行に向けての詳細な企画設計などをする必要もあり、残業が多くなる現状になります。

残業の多い理由④急な修正依頼も多い

クライアントと制作陣側で相互確認しあいながら、進めていっていたはずなのですが、
ときには、急な修正なんかも発生しがちです。(薬事法など法律的な部分で仕方ないときもあります)

急な依頼も、「明日までにお願いします」なんてことも多いんです。

残業の多い理由⑤案件ごとにユニークの提案になるから

「ユニーク」とは、”面白い”という意味ではありません。

「他に類のない」「唯一無二の」「比類ない」という意味が含まれています。

よって、ここでいう意味は、『その案件のためだけの提案になるから』ということになります。

そうなると、企画内容や、バックエンドの構築、フロントの構築、要件定義、
イベントなども含まれるとリスク管理、スケジュール設計なども
使いまわしなんてことできないんです。

ルーティンワークがないということと同義になりますが、
ルーティンワークって、特に頭で判断能力を使うことなく進めるため
もしくは、ミスがないようにするために行われたりします。

そのルーティンワークがないので、ほとんどのケースがゼロベースで
設計していく必要があります。

残業が多い理由の一つになるでしょう。

総括

勤め人にとっては、残業という課題に対して敏感(私も敏感になりました)だし、
多くの企業に起こる可能性が高いものです。

私は、華やかだと思った業界に入って、今まで見えていなかったものが見えました。
悪い面ばかりではなく、大勢の人といい物を創るという点ではやりがいはあります。
ただ、その裏には、睡眠不足と過労が潜んでいるなと。

ここまで挙げたもの理由はほんの一部ですし、私が実体験として見てきた部分なので、
他の方から見たら、違う見え方をしている可能性もありますので、その部分ご了承いただけますと幸いです。

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